お互いのことを話すということ
相手に丁寧に、自分のことを話す。
相手のことを理解したいという想いを持って、相手の話を聴く。
あなたの知っているあなたと、
相手の知っているあなた、
それが同じとは限らないから
自分の知っている相手のことも、丁寧に話す。
相手の話す自分のことも、丁寧に聴く。
お天気の話や、
隣の席の誰かのことではなく、
お互いの話をしっかりとすることで
信頼関係の土台が出来上がる。
自分のことを話すのは、
きっと勇気がいるでしょう。
疲れもするでしょう。
誰にでもそうしなさいとは言わないけれど、
覚えておいてほしい。
大切な人と、お互いのことを話すということを。
きっとあなたが今より豊かな人間関係の中で生きていくヒントになると思います。
あなたの気持ちに寄り添います。
さらり
深呼吸
もし、あなたが、慌ただしい毎日の中で、
次々と湧き上がる心の中の想いなど見向きもせずに、
目の前のことをこなすのが精一杯の状態だったとしたら、
少し時間をとって、深呼吸をしてみませんか？
手を洗いに立った洗面所でも良い
家に入った玄関でも良い
眠る前のベッドでも良い
目を閉じて、耳をすまして、ゆっくり息を吸って、ゆっくり息を吐く。
それを何回か繰り返す時に聞こえてくる、
自分の呼吸の音、その他の音、
頭の中に浮かんでくること、
心に湧き上がる気持ち、
快、不快、
暑さ、寒さ、
全部を感じながら、深呼吸を繰り返してみてください。
ゆっくり、ゆっくり、
せめて1分間。
できれば3分間。
気が向けば、もっと。
そして、終わったら、ゆっくり目を開けて。
もし、あなたが、慌ただしい毎日の中で、
少し息が苦しくて、酸素が足りないと感じていたら、
息が大きく吸えないと感じていたら、
ゆっくり深呼吸をしてみてもらえませんか？
おぼれてしまうまえに。
深呼吸の間に感じたものに、どうか寄り添って。
あなたに私も寄り添いますから、あなたの話を聴かせてください。
さらり
気持ちを表す言葉
自分の気持ちを言葉で表すことを、あなたはどれくらい意識していますか？
正しくいなければ
という思いは、あなたの気持ちに蓋をして、あなたが気づく前にきれいに覆い隠してしまいます。
真面目な人ほど、自分の気持ちを見失ってしまいがちなのです。
あなたの胸が、チクン、と痛む時、それを見過ごさないで。
あなたの心が、モヤモヤすっきりしない時、それを放っておかないで。
ああ、私、今、胸がチクンと痛んだな。あんな風に言われて、傷ついている。
ああ、私、今、心がモヤモヤしているな。あんな風に言われて、納得いかない気持ちなんだ。
自分で気持ちを言葉にしてあげてください。
嬉しい気持ちも。悲しい気持ちも。
最初は、気持ちを表すぴったりの言葉を見つけるのが難しいこともあるでしょう。
しっくりこないときは、どうかゆっくり言葉を探してください。
そしてそれを、そのまま受けとめてあげてください。
そう感じる自分を、許してあげてください。
あなたの気持ちを一番大切にするのが、どうかあなたでありますように。
私もあなたと一緒に、あなたの気持ちを大切にしますから。
さらり
自分の気持ちに向き合う
あなたは、今どんな気持ちですか？
カウンセリングを学び始めた時、まず一番最初に戸惑ったのは、この問いでした。
今ここ、と言って、今、ここでの、自分の気持ちをクラスの中で一人ひとり順番に話すんです。
私の今の気持ち…
すごく困りました。
私、なんて答えたら良いのだろう、とそればかり考えてしまったんです。
どんなこと言ったら正解なんだろう
どこまで話して良いんだろう
他の人はどんなことを話すだろう…
私、
うまいこと話したい
突拍子もないことを言って恥をかきたくない
優等生でいたい
という気持ちばかりが先走って、
どうすべきかばかり考えて、
自分の気持ちに向き合うことができなかったんですよね。
それに、それまで自分の気持ちを疎かにしすぎていたので、
今どんな気持ちなのか、
正直自分でもよくわからなかったんです。
あなたは、大丈夫でしょうか。
今、ここでの、あなたの気持ち、きちんとあなた自身がわかってあげられていますか？
うれしい？
たのしい？
つらい？
かなしい？
くやしい？
ほっとしている？
ふあん？
きんちょう？
しんぱい？
ドキドキ？
ワクワク？
ハラハラ？
キュンキュン？
あなたの気持ち、教えてください。
あなたの心に湧き上がる感情は、
誰も否定できない、
あなたの大切なもの。
まずはあなたが、大切に向き合って、受け止めてあげてくださいね。
私も、あなたと一緒に、あなたの気持ちに寄り添いますから。
さらり
